着物や和ものに興味が出てきた今日この頃。
「自分で着物を着れるようになりたい」と思ったことはありませんか。

 

着物を着るのは一見難しいですが、実はポイントやコツを理解していればすぐに着られるものなのです。

 

20年以上毎日着物を着ている私が言うので間違いありません。

 

そこで今回は「自分で着付けてみたい」とせっかく思ってくれたあなたのために、着付けの手順とコツをお教えします。

 

まずは、今回は帯を結ぶ直前までの基本的な着付けをマスターしましょう。

 

お祭りの時に半幅帯(はんはばおび:幅が半分になっているカジュアルな帯)でかわいいリボンをつくる時や、結婚式などきちんとした場に行くためにお太鼓を結ぶときなど、場面によって結ぶ帯は様々です。
しかし、帯を結ぶまでの過程はどんな場面に赴く時も一緒です。

 

画像を交えて分かりやすく説明していくのでぜひ参考にしてくださいね。

 

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(1)襦袢を着る

 

着物の前に襦袢(じゅばん)を着ましょう。
イラストは長襦袢(ながじゅばん)なのでワンピースのようになります。
上半身と下半身を一着で覆えるので簡単に着付けられて便利です。

 

長襦袢ではなく、襦袢と裾除けと分かれているタイプの場合は、裾除けを付けてから襦袢を着てください。

 

のちのち着崩れを直すときに便利になるので、この順番は絶対に守ってください。

 

襟芯がきちんと入っていれば、襟は勝手にきれいな曲線を作ってくれます。
またタオルや肉襦袢(にくじゅばん:全域に綿が詰められている襦袢の形をしたもの。
袖がない襦袢みたいな形をしているので羽織りやすく、1着だけで上半身を補正できてとても便利)を足したい方は、襦袢の下に足すようにしましょう。

 

襦袢は一番地肌に近いところなので、細いひもで結ぶとおなかに食い込み苦しくなります。
伊達締め(だてじめ)や、それに似た太い幅のものでとめるようにしてください。

 

以下、再度順番を整理してみましょう。

 

(1)下着の上からタオルなどでふくらみが足りないところを補正する

 

(2)長襦袢に襟芯を入れ、左が上になるように襟を合わせる。
   襦袢と裾除け、と別れている場合は裾除けを先に着用し、襦袢を左が上になるように襟を合わせる

 

(3)胸の下あたりで伊達締めをしめる。(伊達締めがなければ太めのひもでよい)

 

 

(2)着物を羽織る

 

次に着物を羽織ります。
着物を羽織るのも細心の注意を払います。
ここでうまく羽織れていないとスムーズに次の手順へ行くことができません。
上手に行くための方法を2つご紹介します。

 

(1)襦袢の袖が着物の袖の中にきちんと入ってるか確認する

 

着物を羽織るときは襦袢の袖を片方ずつ丁寧にいれてください。
そうしないと襦袢がなぜか袖口から出てしまったり、裏返っていたりしてしまいます。

 

(2)襦袢の襟に深く追いかぶさっていないか確認する

 

着物の襟から襦袢の襟が見えないようにするのは完成形の理想ですが、羽織る時点で襟をかぶせようとすると、襦袢の襟が崩れてしまいます。

 

襟芯が入っているとはいえ深く羽織りすぎると残念な襟になってしまうので気を付けてください。

 

 

(3)中心と長さを決める

 

そして次は、両襟の先をたどっていってください。
途中でぷっつり切れていませんか? 
そのぷっつり切れた先同士をピンと張った状態で前で合わせると、自然と背縫いの中心が背中の中心にきます。



☆SP☆



 

その中心をキープした状態で裾を合わせましょう

 

裾の長さは長くとってください。
前は足の甲に余裕でかかるぐらい。
後ろは床に少し引きずるぐらいです。

 

足の甲、床すれすれで長さを取ってしまうと後々の工程で目も当てられないぐらいに短くなってしまいます。
腰ひもをしっかり結ぶ際に裾が上へ引っ張られてしまうからです。

 

裾の長さには余裕を持ちましょう。

 

 

(4)腰ひもを結ぶ

 

裾の左が上に来るように、右、左の順番で裾を編ませましょう。
その時に上前の先が少しだけ上向きになること、下に行く連れさりげなくすぼまっているように足に巻き付けることがポイントです。

 

そしていよいよ腰ひもを結びます。
腰ひもがしっかり結ばれて固定していないと全体がずるずると緩んできてしまうのです。
腰ひもは腰骨のすぐ上でしっかり、無理のない程度にきつく結ぶようにしてください。

 

ここで腰ひもが腰骨の上で固定されずウエストの方にあがってきてしまうという方は肉襦袢やタオル足らない証拠です。
面倒くさいですが襦袢まで全部脱いで、タオルや肉襦袢を胴回りに足してください。

 

(5)上半身を整える

 

両手を身八つ口から入れて、腰ひもに向けてトントンと“おはしより”部分を作ります。
“おはしより”とは帯の下から見える襟の折り返し部分のことで、腰ひもを隠す役割を担っています。

 

意外と目立ってしまうので、おはしよりにしわが入ったりななめにならないように丁寧に整えてください。
これにより背中の着物のたるみもなくなります。

 

ここでおはしよりができなかったり、腰ひもがなかなか隠れないという場合は着物のサイズが合っていません。
悲しいですが、別の着物を着用するようにしてください。

 

 

(6)襟を合わせる

 

両襟の途中にある縫い目同士を前で合わせることにより背縫いが再び中心にきます。
腰より下の背縫いは必ずしも中心に来なければならないわけではありません。
しかし上半身の背縫いは必ず中心に来るようにしてください。

 

背縫いが中心にきたら、襦袢の襟が見えないように着物の襟を少しかぶせた後襟を合わせす。
この時に襦袢の襟が左右対称に見えるように気を付けてくださいね。

 

 

(7)おはしよりが余ったら伊達締めでたくし上げる

 

(6)の工程が終わった時点で、とても長いおはしよりができていたら必ずたくし上げて長さを調節しなければいけません。
おはしよりがないのも不恰好ですが、長すぎても子供のように見えてしまい不恰好なのです。

 

だいたいの理想の長さは5センチほどですが、自分の身長にあったおはしよりの長さを見つけましょう。

 

たくしあげたおはしよりを留めるのは普通の細いひもでも十分ですが、その後お太鼓を結ぼうと思っている方は伊達締めがおすすめです。

 

お太鼓を結ぶとき、胸部の着物と帯の間に帯揚げ(おびあげ:帯枕を隠す布)の結び目を押し込みます。

 

細いひもでたくし上げたおはしよりを止めると、たくし上げた部分の境目や細いひもに引っかかってしまい、押し込んだはずの帯揚げの結び目が浮き上がってしまうのです。

 

伊達締め、もしくは太いひもをお持ちの方は、ぜひそれらで留めてみてください。

 

 

これで完了!あとは帯だけ

 

ここまでできればあとは帯を結ぶだけです。
この基本の着付けを完璧にマスターし、どんな着こなしもできるようにしてくださいね。

 

帯は簡単にできる作り帯があるので(詳しくはこちら⇒【初心者でも一瞬で!】作り帯の魅力をご紹介)ぜひ活用してくださいね。