着物を自分で着たいと思ったら着物や帯だけではなく小物も買いそろえなければいけません。
しかし小物とはいえ着物グッズは数千円するものばかりです。
全部そろえようと思えば何万円~何十万円とかかってしまいます。

 

そこで今回は、賢くお買い物をしていただくためにお金を払ってでも買った方がいいお勧めの着物グッズと買う必要がない着物グッズをご紹介します。

 

私が20年着物を着続けて実際に必要性と不必要性を感じたものばかりですので、お買い物の目安になること間違いなしです。
節約しながら本当に必要なものにお金をかけてくださいね。

 

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買うべきお勧め着物グッズ

 

まずは、着物を着るうえで買うべきグッズ2つと番外編をご紹介していきたいと思います。
特に、着物初心者が着物を美しく着るには必須と言ってもよいものです。

 

着物グッズ1.帯止め

 

お太鼓を結ぶときは帯枕(おびまくら)を使います。
その帯枕を安定させるのが帯止め(おびどめ)です。
お太鼓を結ぶのに慣れてくると、結び目に帯枕をのせるので帯止めの必要性を感じないという人もいます。

 

しかし着崩れたくないなら帯止めは絶対買うべきです!
特に作り帯(胴と背中のお太鼓部分が分かれている“なんちゃって”お太鼓)は結び目がないので確実に必要となります。

 

上手く枕が結び目に乗っていないと枕が落ちてきてお太鼓の形が保てなくなってしまいます。
私は使い慣れて無い頃、道行くおばさんに「枕落ちてるから!」と道端で直されたことがありました。

 

直してくれるのはありがたいけど場所を考えてほしかったな、なんて今ではいい思い出です。

 

この帯止めは2種類あります。
帯にさすタイプ(写真右)と帯全体に挟んでボタンで留めるタイプ(写真左)です。

 

 

帯枕を完全に固定したい、落ちてくるのが怖い、という方はボタンで留めるタイプがおすすめです。
しかしボタンで留めるタイプは下の方の金具が腰にあたって痛くなることもあります。
それが嫌だという方は帯にさすタイプがおすすめ
です。

 

大抵の呉服屋さんで売っている物ですが、口頭で在庫などを訊く時は「枕をのせる帯止めはありますか」とききましょう。

 

帯留め(おびどめ:帯締めの中央につけるブローチのようなもの)と混同させない為です。
お値段も手ごろなものが多く、すぐ買えますよ。

 

着物グッズ2.伊達締め(だてじめ)

 

長すぎるおはしよりをたくし上げるときなどに使うのが伊達締めです。
幅が広いため、その分安定して着物を抑えることができます。

 

また襦袢を着るときも伊達締めがおすすめです。
地肌に一番近いところで結ぶぶん、細いひもで結んでしまうと食い込みやすくなって苦しくなってしまうからです。

 

伊達締めは写真左の綿製と写真右の正絹(しょうけん)の2種類がありのですが、特に正絹の伊達締めがおすすめです。
薄いので紐を重ねて行ってもかさばらないのに固定力がとても強いからです。
正絹なので多少お値段ははりますがおすすめですよ。

 

 

【番外編】線のでないショーツ

 

下着屋さんなどで縫い目のない線の出ないショーツを見かけたことはありませんか。
着物グッズではないのですが、これから着物を着る機会が増えるという方はこのショーツを2、3枚買うことをおススメします。

 

自分の後ろ姿というのはなかなか見ないものですが、着物の後ろ姿はショーツの線が目立ちやすくなっています。
お尻周りがピッタリしている為どうしても浮き出てしまうのです。

 

せっかくの清楚な着物姿が下品にならないためにも、線の出ないショーツを履きましょう。
また、色は薄めだったりベージュ系のものを買うと透けないのでおすすめです。
着物の下からショーツの色が透けるのを防ぐことができます。

 

買わなくてもいい着物グッズ

 

次は買わなくてもいいグッズ4選です。
自分が着物を着るうえで「これは余分な買い物だったな」と思うものをあげていきます。

 

着物グッズ1.肌襦袢(はだじゅばん)

 

肌襦袢とは洋服でいうとインナーのシャツにあたります。

 

▼肌襦袢

 

これは一番初めに「なくてもいいな」と思いました。
後ろがよほど浅くない限りは普段のインナーシャツで十分です。

 

特に、着物をよく着る方は洗濯物がかさばってしまうという点もあげられます。
肌襦袢はネットに入れて洗濯しないと脇から裂けてしまうのです。

 

そして、干すときには丁寧にしわを伸ばすかアイロンをしないと深刻なしわがくっきり残ってしまうので、いろいろと面倒くさいです。



☆SP☆



 

一度普段のインナーシャツで着付けてみてから、必要性を感じた場合のみ肌襦袢を買ってみましょう。

 

肌襦袢は結婚式では必須アイテム

 

ただし、結婚式で和装をする花嫁さんは肌襦袢を買うことをオススメします!

 

衣裳を着るときは普段以上に襟を抜くことが多いからです。
以下の写真のような襟が抜けている肌襦袢を買いましょう。

 

また、何色の衣裳を着るかによって襦袢の色も変える必要があります。
担当してくれる着付け師さんと相談してみてください。

 

▼白無垢に向いている肌襦袢(色は白)

 

▼打掛に向いている肌襦袢

 

着物グッズ2.ステテコ

 

ステテコとは裾除け(すそよけ)の下に履くズボンのようなもののことです。
ステテコを履いていることに慣れると「履かないなんてありえない!」という考え方になりますが、たまたま私の周りはステテコを履いている人がいなかったので私も履く習慣がありませんでした。

 

ですが一度だけステテコを履いたことがあったのですが、とても不便で仕方なかったです。
夏は汗をかいてステテコが足に張り付いて歩きづらくて。

 

一番不便と感じたのはトイレに行った後です。

 

一度ステテコを下げてしまうと、腰ひもが邪魔して元の位置まであげることができません。
仕方なく腰ひもの下まであげますが、歩いているとだんだん下がってきてしまい気になって仕方ありませんでした。

 

トイレ後が気になる方はステテコは履かなくてもいいと思います。
ただし、下着が透けたり裾がめくれて見えないか不安だという方や、歩く度太ももがこすれてかゆくなりそうという方はステテコがおすすめです。

 

呉服屋さんで買わなくても、ファストファッションのアパレル店で売っているステテコでも大丈夫です。

 

その際はステテコ自体が透けないよう気を付けてください。
友人がハート柄のステテコを浴衣の下に着て稽古に参加したことがあるのですが、ハートが透けてとても恥ずかしそうでした。

 

▼ステテコ

 

着物グッズ3.着付け用ばさみ

 

着付け用ばさみは着付け師さんのマストアイテムですが、普段自分で着付けるときは使いません。

 

写真のものは着物好きだという友人から「使わないからあげる」と言われてもらったのですが、10年たった今でも使ったことがありません。
この写真を撮るために桐ダンスから掘り出したぐらいです。

 

帯を締めるときや襟がずれないように使う方もいらっしゃるようですが、逆にはじめのうちは邪魔になってうまく着付けないと思います。

 

買うとしても、着付けに慣れて「着付け用ばさみがないと不便だな」と思うようになってからの購入で問題ありません。

 

▼着付け用ばさみ

 

着物グッズ4.和装ストッキング

 

和装ストッキングは日常では全く使いません。
私の場合、寒い冬でも素足で頑張るか外にいるときだけレッグウォーマーを履きますが、それでも和装ストッキングは履きません。

 

写真のものはふくらはぎまでの長さのものですが、決してずれ落ちないようゴムがきつくなっています。
むくみやすい人はくぼみがくっきりできてしまいますので、あまりオススメしません。

 

▼むくみやすい人には不向きな和装ストッキング

 

写真以外の、足全体を覆う普通のストッキングのような形のタイプもありますが、そういったタイプはトイレにいくのが億劫になります。

 

裾除けと着物の裾を持ち上げてからのストッキングの上げ下げは大変面倒です。

 

どうしても寒かったり乾燥肌で素足ではいたくないという方は買ってみてもいいと思いますが、まずは安いものから試してみてもいいと思います。

 

着物の小道具を賢くお買い物するために

 

いかがでしたか。
着物グッズは「なぜだろう」と思ってしまうぐらいお値段が張るものが多いです。
あれもこれもとすすめられたとおりに買ったはいいけど、全然使わないなんてとてももったいないですよね。

 

もしくは初心者に優しくないところもあるので、本当に必要なものを教えてもらえないときもあります。
本当にあなたが必要と感じている物に賢くお金を使うためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。