家を建てたときに「地鎮祭はどうしますか?」と聞かれて困っていませんか?
地鎮祭はなんなのか、やらないといけないのか、いくらくらいかかるのかなど、地鎮祭について実体験込みで詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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地鎮祭とはなに?

 

地鎮祭とは、土木工事や建築工事を始める前に、土地の神を祀り土地を利用させてもらう許しを得て工事の無事と土地や建築物の末永い安全堅固を祈願するための儀式です。

 

一般的に「じちんさい」と呼ばれていますが正式名称は「とこしずめのまつり」と言います。
形式は神式と仏式があるようですが、最初に誰がいつ頃始めたのはわかっていないそうです。

 

少なくとも1300年以上前にはこの習慣はあったのだとか。

 

日取りについては慣例的には吉日を選ぶことが多いようですが、大安・先勝・友引の日が地鎮祭の吉日とされていて大体の方が午前中を選びます。

 

ママママ

カレンダーの吉日と、工事の吉日は少し異なるようなので、大工さんやハウスメーカーさんと相談して決めると良いですよ。

 

必ずやらなくちゃならないの?

 

地鎮祭は必ずやらないといけないかというと・・・結論から言いますと、「どちらでもいい」です。

 

しっかりと神様に挨拶したいという方は地鎮祭を行い、信仰もないので特にやらなくていいという方はやらないものなのです。
これは施主(家を建てた人)の自由ということになりますね。

 

ママママ

私の場合は母が信仰深かったので地鎮祭を行いました。

 

どこにお願いするの?

 

地鎮祭に関しては、本来はその土地の氏神様を祭っている神社にお願いしていたようですが、近年は近い神社に頼むことが多いようです。

 

もし希望の神社がある場合は早めに神社に伝えないと他の方と被ってしまい、希望のところに依頼できない・・・ということにもなりかねません。
最低でも1ヶ月前には神社に連絡しておくと安心です。

 

業者によっては建築会社・ハウスメーカーなど企業側でやってくれるところもあるようなので確認しましょう。

 

必要な料金はどれくらい?

 

地鎮祭にかかる費用は、神職の方へ支払う費用・祭壇などの準備にかかる費用・お供え物・近所への挨拶回りのお品・地域によっては工事業者へのご祝儀などがあります。
地域によって不要なもの・他に必要なものもありますので業者や周りの人に確認してくださいね。

 

ではまず神職に支払う金額からご紹介します。

 

神職に支払う費用とは?

 

●初穂料(玉串料)

 

初穂料は地鎮祭の時に式をしてくれた神社の関係者に渡す謝礼です。
式が終わった後に「玉串料」「初穂料」と書いたのし袋に入れて直接お渡しします。
個人が支払う一般的な初穂料は大体2~3万が相場だと言われています。
後に記載する「お供え」を神社側が用意してくれる場合はこの金額を含めて5~6万円で包む場合があります。

 

●お車代

 

神職が自分の車や原付などで来られた際には、「お車代」を渡します。
相場は5千円~1万円くらいで白封筒に「お車代」と記載します。

 

●お供え物を用意する場合

 

神社でお供え物を用意してくれる場合はその費用も含めた金額での初穂料としているところもありますが、お供え物を自分で用意する場合だと1~2万円程度かかります。
お供え物についてはのちほど詳しくご紹介していきますね!

 

他にかかる費用は?

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●工事業者(職人さん)に渡すご祝儀

 

ご祝儀は、地鎮祭ではなく「上棟式」で出すのが一般的ですが近年は地鎮祭のみで上棟式は行わない方が増えているため、そういった場合は地鎮祭で出すようです。
大体は棟梁と現場監督に5千円~1万円、その他には3千円~5千円が相場となっています。
のし袋に「御祝儀」と書いてまとめて棟梁に渡しましょう。

 

●祭壇などの費用

 

祭壇の準備は施工業者が手配してくれるます。
大体1万円くらいですがテントを設営してもらうと金額が上がってきます。
一式を神社で貸してくれるところもあるようで、そのほうが安くなることもあります。

 

●周囲へのあいさつの品

 

地鎮祭が終わった後にご近所へ「工事でご迷惑をおかけします」という意味も込めて挨拶回りをする場合は、その手土産品も必要です。

 

入居時にも挨拶はすると思いますので500円~2000円程度のタオルやお菓子を持っていく場合が多いです。
もし渡すなら表書きは「御挨拶」で蝶結びの、のしをつけましょう。

 

大体が自分の正面の家とその左右の計3軒。
そして自分の家の左右とその裏側(3軒)の8軒に回るのが一般的です。
しかし、施工業者によっては入居前の施主と近所のトラブルを避けるために挨拶を控えるようにお願いしている場合もあるようです。

 

うちの場合は、事前に近所の人にあいさつ回りしましたが、地鎮祭の時間になると近所の家の人が自分の家をウォッシュブラシで家を洗い出しました。

 

うるさかったので、「すみません、地鎮祭がはじまるので」というと「こっちはあと15分で終わるのにこっちを我慢しないといけないの?」と言われ、その様子を見たハウスメーカー&神主さんが「トラブルの元なので待ちましょう」といってくれました。

 

結局その人は2,3分でかたづけて家の中に入りましたが、ちょっといやな日になったなと心にしこりが出来ています。

 

どんなものをお供えするの?

 

●お米 1合

 

※神社によって5合・1升などまちまちなので予約をする際に確認してください。
綺麗にお米をといでザルにあげ、大体の水気を取った後にキッチンペーペーに広げます。

 

●お酒 1升

 

購入する店に「地鎮祭用です」と説明して祝儀用である蝶結びの熨斗(のし)をつけてもらいましょう。
表書きは「御神酒」もしくは「奉献」で、下段に施主や施工主の名前が入る場合もあります。
中身は日本酒でも焼酎でもいいようです。

 

●塩 1合

 

塩はサラサラの塩としっとりした塩がありますよね。
買う場合は200g入りの小袋がちょうどいいです。

 

●水 1合

 

1合とは約180mlです。
しかしコップ一杯のところが多いようですね。

 

●お供え物

 

・海の幸
めでたいで鯛が一般的ですが手に入れづらい場合は、頭と尾がついた魚を用意します。

 

・山の幸
りんご、オレンジ、パイナップルなど決まりはありませんので旬のものでよさそうです。

 

・野の幸
地面の上にできる野菜(キュウリ、ナス、トマトなど)と地面の下にできる野菜(いもや人参、大根など)の2種類を用意します。

 

・乾物
するめ・昆布・乾燥しいたけなどの乾物でできるだけ切られてないものを選ぶと縁起がいいとされているようですよ。

 

一般的に施工者が用意してくれるもの

 

・竹
青竹もしくは笹竹で4本用意され、注連縄(しめなわ)を張るときの支柱になります。
竹は土地の四隅にたてられます。

 

・祭壇
竹と竹の間中央前方に設置します。

 

・注連縄(しめなわ)
四隅にたてた竹と竹を結び、周囲とは違う空間に区切られた中は神聖な聖域とします。

 

・盛砂か盛土
大体ですがバケツ3杯くらいを丸く円錐型に盛ります。

 

・神具や鎌(かま)、鍬(くわ)、鋤(すき)など小道具

 

・テントやイス

 

地鎮祭の流れは?

 

礼の仕方や玉串の備え方など、必要な行動はその場で神主が教えてくれますのであまり心配はいりませんが少しでも流れがわかっていると安心しますよね。
こちらで流れについて一般的な例をご紹介します。

 

1. 開式の辞

 



☆SP☆



まず下の図が一般的な席の例です。

 

 

中央にいくにつれて、また前にいくにつれて上位とされていますので、
例えば施主家族の場合には中央に一番近い前がお父さん、その隣がお母さん。
その隣もしくは後ろが子供さらに後ろにそのほかの家族という形になります。

 

全員がそろうと司会者(最近だと建築会社・ハウスメーカーが担当してくれることが多いです)が儀式を始めることを宣言します。
例)「只今より〇〇家の地鎮祭を行います」など

 

2. 修祓の儀(しゅばつのぎ・しゅうばつのぎ)

 

神主が土地、祭壇や参列者をお清めします。
お祓いの言葉を述べている間は頭を深く下げます。

 

その後、お祓いを受けている際には軽く頭を下げていてください。
このお祓いが終わったら司会の合図と共に着席します。

 

3. 降神の儀(こうしんのぎ)

 

これは神様をお迎えする儀です。
全員起立をして「神主が「おおー」と警蹕(けいひつ)という声を発して神様が降臨したことを告げてくれますので頭を下げます。
終わったら着席します。

 

4. 献饌の儀(けんせんのぎ)

 

神様に祭壇のお供え物を食していただく儀式で神主がお供えの酒と水の蓋を取ります。
皆さんは着席したまま静かに見守っていてください。

 

5. 祝詞奏上の儀(のりとそうじょうのぎ)

 

土地に建てる事を神様に報告し、この後の工事の安全を祈る祝詞(のりと)を神主が読み上げます。
その間は全員起立し頭を下げてください。
終了後着席します。

 

6.四方祓いの儀(しほうはらいのぎ)

 

※清祓いの儀(きよはらいのぎ)とも言います。

 

土地を祓い清めて工事関係者などに災いが生じないように祈願します。
神主が土地の中央・四隅を酒・米・塩・白紙で清めます。
この時施主も同行してください。
キチンと促してもらえるので心配はいりません。

 

7.地鎮の儀(じちんのぎ、とこしずめのぎ)

 

施主や施工者がその土地に初めて手を付けるので土地の安定と工事の安全を祈願します。
祭壇の横の盛砂で行います。

 

設計者が鎌で草を3回刈る、刈り初めの儀。
施主が鍬で盛砂を3回起こす穿初の儀。
施工者が鋤で砂を3回ならす土ならしの儀。

 

それぞれが「えい、えい、えい!」と掛け声を出しながら行います。
3つが終わると神主が用意した鎮め物を埋めますが、神棚の位置が決まっている場合はその場所に埋めるといいようです。

 

 

ママママ

夫が「えい、えい、えい」とやっていてシュールで笑いを我慢するのが大変でした。ニヤニヤしてたら「奥様も」と言われビックリしました・・!

 

8.玉串拝礼の儀、玉串奉奠の儀(たまぐしれいはい、ほうてんのぎ)

 

参列者が順に祭壇の前に立ち、玉串※を捧げます。
※榊などの木に紙垂(かみしで)をつけたもの

 

玉串を受け取ったら時計回りに回し、葉を自分側にしてお供えします。
そのあと2礼2拍手1礼をして下がります。

 

9.撤饌の儀(てっせんのぎ)

 

4番の献饌の儀(けんせんのぎ)で外した酒と水の蓋を元に戻します。

 

10.昇神の儀(しょしんのぎ)

 

降臨していた神様をもとの御座所に送る儀式です。
3番の降神の儀(こうしんのぎ)と同じく神主が「おおー」と声をあげたら頭を下げましょう。

 

11.新酒拝戴(しんしゅはいたい)

 

供え物の神酒をいただくという意味で直会の儀(なおらいのぎ)ということもあります。
個人宅でしたらその場所で神酒を注ぎ乾杯しお供えのお下がりを食します。

 

しかし最近は施主が挨拶をして神主の乾杯の音頭だけで終わるパターンが多いそうです。
以上の式次第なので約30分~1時間程度の時間がかかります。

 

地鎮祭の時には誰を呼ぶの?

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地鎮祭にだれを呼べばいいのかの決まりはなく、

 

・神職
・業者関係
・その家に住む家族(当たり前ですが最低でも1人いれば可)

 

が基本で、同居しない各両親や兄弟なども呼びたい人は呼んでいるようです。
昔は近所の方も呼んで食事をしてお祝いするなど盛大に行っていたようですが、今はシンプルに式だけというパターンが多いです。

 

どんな服装で参加したらいいの?

 

服装に決まりはありません。
スーツでもいいですし、普段着でも大丈夫です。

 

ただ余りにも露出度の高い服やだらしのない服は少し場にそぐわないかなと思いますが、普通であれば大丈夫です。

 

そして警報が出ているなどよっぽどの天気でなければテントを張って実施しますので
(雨の場合、雨降って地固まるとされ縁起がいいようです)

 

季節によっては雨や雪で寒かったり、暑かったりすることもありますね。

 

暖かい時期なら虫除けスプレー、お子様も参加なら熱中症対策、雨の日や雪解けの時期なら長靴を要しておくと良いと思います。

 

いまって上棟式はやっているの?

 

上棟式(じょうとうしき)とは地鎮祭を行ったあと工事をし始め、柱・梁・桁・力板など家の骨組みが完成したあとに棟木(むなぎ)を家の一番高い位置に上げる時に行います。

 

工事の途中で行うということですね。
先述しましたが、改めて説明させていただきます。

 

昔からの習わしであれば上棟式で職人さん(大工さん)に、「ここまでありがとう。これからもよろしく」の意味を込めてご祝儀をお渡しします。

 

最近だと、ご祝儀の相場は棟梁と現場監督に5千円~1万円、その他には3千円~5千円となっているようです。
のし袋に「御祝儀」と書いて棟梁に渡しましょう。

 

棟梁以外の大工さんには棟梁から配ってもらうのが一般的とのことでした。
その他にお弁当を全員分・お茶やビール、おつまみなどを用意するのが基本です。

 

しかし、最近は大工さんも現場の掛け持ちなどで車の運転をしてくる場合が多いので、上棟式をやらないか簡易に済ませる場合が多いようです。
地方によっては清酒を棟から流したり、お金を投げたり、餅を投げたりと様々な風習があるようで地域色がありおもしろいですね。

 

ママママ

ハウスメーカーや大工さんの相談しながら決定すると良いと思います。

 

地鎮祭と起工式の違い

 

地鎮祭と同じ位置にあるのが起工式です。
地鎮祭と起工式は何が違うのか調べたところ、下記のような特徴があるようです。

 

地鎮祭

  • 神式
  • 個人
  • 「地の神の怒りを鎮める(事故が起きないように祈祷する)」儀式

 

起工式

  • 仏式
  • 企業
  • 「ご縁のおかげと喜び合い、良い建物ができるように」と願掛けをする

 

起工式についてはこちらのページにまとめてあるので参考にしてくださいね。

 

地鎮祭についてのまとめ

 

地鎮祭を行った感想としては、「地元の神様よろしくお願いいたします。」という感じです。
(特に信仰はないのですが)

 

「トイレを開けっぱなしだとトイレの神様が逃げてしまうとか、夜に爪を切ると親の死に目に会えないとか様々な言い伝えや古く言われている言葉ってなんとなく気になっちゃうな」って方はやっておいて損はないと思いますよ。

 

もし町内会などがありましたら町内会長さんや、ハウスメーカーや建築会社の担当者にその町の地鎮祭の特徴などがあれば聞いてみるのもおススメです!